衛生管理への想い。

衛生的で、安心して使える金沢箔を届けるために。

私たちは、創業以来45年以上にわたって金沢箔の可能性を追求してきました。いまでは金沢箔は広い分野で使われるようになりました。特に、多くの人が身近に金箔に触れるようになったのは、「食品」や「化粧品」として活用されるようになったことも、大きなきっかけです。ただし、広く使ってもらうためには、安全への意識が欠かせません。私たちの、これまでの取り組みをご紹介します。

目次

業界では前例がなかった取り組みも。
業界の信頼を上げるために、どこよりも厳しい規準を採用しました。
食用金箔の事業者としては、全く先例がないことの難しさ。
原材料を作ることから、全ての工程で衛生管理に取り組む。
今では、大きく広がった食用金箔。
安全性の高い美容材料としても。


業界では前例がなかった取り組みも。

金箔は、伝統的に料理に使われていました。かつては、「切り廻し」と呼ばれるものが多く使われていました。これは、金箔を四角く揃える際にでる切れ端で、いわば余り物の再利用という側面もあったようです。金は化学的に極めて安定性の高い物質で、体内で溶けたり吸収されることはありません。ただし、金箔が安全でも、製造するプロセスが衛生的でなければ食品としては不安です。かつての食用金箔は、多くが「伝統工芸」としての基準で作られており、「食品」の基準で見た場合、十分な安全性が確保されているとは言い難いものもありました。

 


業界の信頼を上げるために、どこよりも厳しい規準を採用しました。

食品や化粧品として幅広い人にお届けするには、それぞれの業界に合わせて厳しい規準をクリアしなければなりません。私たちは2005年に工場を新しくし、その年に導入されたばかりのISO22000の取得に取り組みました。ISO22000とは「食品安全マネジメントシステム」とされるものです。食品衛生管理基準であるHACCPを、品質管理基準であるISO9001に準拠して運用するための要求事項を規定したものです。国際的にも信頼度の高い規準で、当時、この取り組みは、特に北陸地方にあっては最先端のものでした。
 


食用金箔の事業者としては、全く先例がないことの難しさ。

HACCPの本質は危機管理です。危機が発生するポイントを発見・分析し、制御することを目指します。一般的に、製造のプロセスにおいては、様々なポイントで危機が発生しています。これらをもれなくフォローすることによって、全体の安全性を確保することができます。ただ当時は、食用金箔を本格的に製造する工場はほとんどありませんでした。業界全体としての経験の積み重ねがないため、危機が発生するポイントの見極めも、非常に難しいものでした。外部のコンサルタントの先生にも手伝っていただきましたが、この作業で1年ほどの期間を要しました。


原材料を作ることから、全ての工程で衛生管理に取り組む。

安全管理では、プロセスに関わる全てのスタッフが高い意識を持って取り組むことが必要です。私たちは、金を溶かすところ、延ばす作業、さらに箔にするために打つ工程なども自社で行っていますが、こうした全ての工程において安全性に配慮をしています。箔打ち紙など食用金箔に触れるものについては、全ての工程で、衛生基準を満たした安全な素材を使っています。


今では、大きく広がった食用金箔。

こうした取り組みを続けてきた結果、食用金箔は広い場面で使われるようになりました。かつては、日本酒に入れたり、婚礼やおせち料理といった特別な席での利用がメインでしたが、今では日常的に楽しむスイーツや、スナック菓子などにも採用されています。見た目の演出を楽しむ食材として多くの人に好まれているのです。

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