200年の歴史ある場所でスタートした新たな体験コンテンツ

茶屋建築の趣を味わう、金箔工芸体験

金沢・ひがし茶屋街に佇む「金澤しつらえ」は、200年以上の歴史を誇る貴重な茶屋建築です。かつて芸妓が舞を披露していた往時の趣を残すこの場所で、箔一は2024年11月より新たな金箔工芸体験をスタートしました。 体験では、約200年の時を刻む茶屋建築の魅力もご紹介します。 外観は、深みのある赤色の「弁柄塗(べんがらぬり)」が特徴で、美しさだけでなく、湿気の多い金沢の気候から建物を守る役割も果たしています。窓には「木虫籠(きむすこ)」と呼ばれる木格子がはめられ、外からは見えにくく、中からは景色がよく見える、江戸時代のマジックミラーのような仕組みに。室内には藁と土を混ぜて仕上げた「聚楽壁(じゅらくかべ)」が使われ、修復を重ねながらも当時の趣を残しています。 歴史を感じながら体験していただけるのも、このプログラムの醍醐味の一つです。

歴史ある建物の外観
建物の説明の様子

“本物”に触れることで感じる、金沢の文化

私たち箔一は、金沢で育まれてきた金箔という「文化」を、体験を通じてどのように伝えていくかを常に模索してきました。 今回の体験では、観光向けの簡易的な内容ではなく、金箔の歴史や、熟練の技が求められる製造工程を、職人の実演を交えて丁寧にご紹介します。 また、実際に職人が使用する道具にも触れていただきながら、金箔を繊細に散らして装飾する「振り筒」などを用いて、金箔工芸品の制作に挑戦していただきます。 作品の仕上がりではなく、“本物”の道具と工程に直接触れることこそが、文化への理解と興味を深めるきっかけになると私たちは信じています。

工芸品製作の体験の様子
体験作業の手元

体験するのは、“もの”だけではありません

「金澤しつらえ」では、金箔体験の合間に、加賀藩ゆかりの茶の湯文化にも触れていただけます。350年の歴史を誇る大樋焼の茶碗に、老舗「森八」の上生菓子、そして一服のお抹茶。 それらを通して、金沢という土地に今も脈々と受け継がれる文化の奥深さを感じていただきたいと考えています。 お茶をいただくひとときの中で、金沢に息づく美意識の一端に触れていただければ幸いです。

お抹茶と和菓子の体験
お抹茶を飲む体験の方

箔一が“いま”この取り組みを始める理由

かつて観光の中心は「見る」ことにありました。しかし今、世界中の旅行者が求めているのは、その土地の文化に「触れ」、五感で「感じる」体験です。 私たち箔一は、伝統を守るだけでなく、新しい旅のスタイルにも応えていく存在でありたいと考えています。 金沢でしか出会うことのできない“本物の文化”と“人の手仕事”を通して、その魅力を次の世代へ、そして世界へと伝えていくことこそが、私たち箔一の使命であると考えています。

箔移しの様子

■築200年の茶屋建築で愉しむ金箔工芸体験~金沢箔で紡ぐ日本の美意識~

 ~プラン概要~
【設定日時】火曜日・木曜日 一日2回①10:00~②14:00~ (所要 約90分)
【受入人数】最少2〜最大8名様(1組貸切)
【料金】16,500円(税込)/おひとり様あたり
【体験会場】金澤しつらえ 金沢市東山1-13-24(ひがし茶屋街)
【ご予約】7日前まで Web予約受付
【お問合せ】箔一 直販マーケティング課 TEL 076-240-8911(平日9:00〜17:00)

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