化粧品の実績紹介

長年愛され続けているオルビスのロングセラーあぶらとり紙。伝統技術「金箔打紙製法」が支える、“ここちよい”日常

 

本事例では、オルビス株式会社 商品企画部 メイク・特化セグメント企画グループの伊藤詩乃様にお話を伺いました。(※3)

オルビス株式会社(以下、オルビス)様が、25年以上にわたり販売し続けているロングセラー商品「あぶらとり紙」。累計販売実績は1,197万冊(※1)。世代を超えて愛される「名品」としての地位を確立しています。オルビスが、なぜ金沢の伝統技術を選び続けるのか。採用の背景にあるこだわりと、驚異的な販売実績を支える信頼の物語についてご紹介します。

目次

Q1. オルビスが大切にされている商品づくりの姿勢について教えてください。
Q2. 日中のスキンケアにおける「あぶらとり紙」の役割を教えてください。
Q3. 「金箔打紙製法」を採用された経緯と決め手を教えてください。
Q4. 企画・設計段階でのこだわりについて教えてください。
Q5. 箔一を選ばれ、長年継続されている理由を教えてください。
Q6. 社内での評価はいかがでしょうか。
Q7. 累計1,197万冊という実績に対する市場の反応は?
Q8. 今後の展望についてお考えをお聞かせください。
オルビス株式会社について

Q1. オルビスが大切にされている商品づくりの姿勢について教えてください。

オルビスは1987年の創業以来、「肌が本来持つ力を信じて、引き出すこと」を信念とし、スキンケアを主軸とするビューティーブランドです。

「ここちを美しく。」をブランドメッセージに掲げ、「ここちよさ」を単なる感覚的なものと捉えず、科学的に研究しています。そのため、商品づくりにおいても、お客様のニーズにお応えして「ここちよさ」を形にすることを大切にしています。

Q2. 日中のスキンケアにおける「あぶらとり紙」の役割を教えてください。

私たちは、皮脂を単なる「悪」とは考えていません。

皮脂は本来、肌のうるおいを守るための大切な役割を持っているものですが、一方で、過剰に分泌されるとベタつきやメイク崩れの原因になることもあります。そのため、オルビスでは、皮脂と上手に付き合っていくことが大切だと考えています。

日中は時間の経過とともに皮脂分泌が増えるため、肌表面に出てきた皮脂を適度に整え、肌状態をリセットするケアが重要です。メイク直しの際に、まず余分な皮脂を整えることで、その後のメイクの仕上がりや持ちが変わってきます。

お客様が一日をここちよく過ごせるよう、日中ケアの一つとして皮脂ケアを提案しています。こうしたケアを、無理なく習慣として取り入れていただくことが、健やかな肌状態を保つための大切なステップだと考えています。

Q3. 「金箔打紙製法」を採用された経緯と決め手を教えてください。

本商品は25年以上採用され続けているロングセラーです。商品開発当時、お客様にアンケートを実施したところ、あぶらとり紙に求める要素として「肌当たりの柔らかさ(気持ちよさ)」と「しっかり取れる吸収力(吸脂力)」という、相反する2つのニーズが極めて高いことが分かりました。

皮脂をしっかり吸着させるためには、紙の厚みや繊維密度を高める必要がありますが、その分、紙は硬くなる傾向があります。つまり「よく取れるようにすると硬くなりやすく、柔らかさを重視すると吸収力が弱くなりやすい」という関係にあり、この2つを同時に満たすことは非常に難しい課題でした。

理想の品質を求めて試行錯誤を繰り返していた当時の担当者が、箔一の「金箔打紙製法(※2)」による試作品を手にした瞬間、「求めていた品質に出会えた!」という感動の声が上がったというエピソードが残っています。

何度も叩くことで繊維を活性化させ、極限の柔らかさと高い機能性を両立させた伝統技術こそが、私たちの求める「科学的根拠のあるここちよさ」への唯一の正解でした。

Q4. 企画・設計段階でのこだわりについて教えてください。

肌あたりと皮脂吸着力の実現という点はもちろんのこと、実はこだわった点が、95mm×95mmという「大判サイズ」の設計です。これも開発当時の徹底したユーザー調査に基づいています。調査の結果、多くのお客様が「1日に2回以上」、「1回に2枚以上」使用していることがわかりました。想像以上に使用頻度が高く、消費スピードが速いという実態が見えてきました。

それならば「1枚で顔全体を十分にケアできる満足感」の提供を考え、あえて大きなサイズにこだわりました。実際にオルビス公式オンラインショップの口コミにおいて「大判で嬉しい」「1枚で済むからストレスがない」などのお声を多くいただいています。

また、日常的に使い続けられるよう、余計な装飾を削ぎ落とした「究極にシンプルなデザイン」と手に取りやすい価格設定を維持し続けています。

Q5. 箔一を選ばれ、長年継続されている理由を教えてください。

伝統技術を大切に守りながら、繊細な紙質のクオリティを25年以上もの間、安定して保ち続けていただいている点に尽きます。あぶらとり紙は肌に直接触れるものだからこそ、わずかな質感の差が「使い心地」に直結します。

箔一の「金箔打紙製法」は、叩くことで繊維を活性化させるという技術的根拠があり、それが私たちの追求する「科学的根拠のあるここちよさ」と深く共鳴しています。この「絶妙な質感の違い」を提供し続けていただける信頼関係こそが、長期にわたるパートナーシップの基盤です。

Q6. 社内での評価はいかがでしょうか。

実は、この商品は、弊社従業員からも良い支持を受けています。オルビスの直営店舗のビューティーアドバイザーが愛用している名品ランキング第1位にも選ばれています。

美容のスペシャリストであるビューティークリエイターや、本社スタッフの間でも愛用者が非常に多く、デスクに常備している従業員も少なくありません。「やわらかさがよい」「これしか使えない」などの声が自然と挙がるほど、別格の品質として信頼されています。

Q7. 累計1,197万冊(※1)という実績に対する市場の反応は?

オルビス公式オンラインショップには膨大な数の口コミが寄せられており、20代から親子二代で愛用されている方まで、年齢層を問わず支持されていることがわかります。

単に「皮脂を取る」という機能だけでなく、「1枚で顔全体をケアできる満足感」や「肌へのやさしさ」といった潜在的なニーズにまっすぐ向き合い続けお客様が求めている価値に誠実に応え続けるモノづくりの姿勢が、高いリピート率を生み出しています。

Q8. 今後の展望についてお考えをお聞かせください。

スキンケアのトレンドは移り変わりますが、「日中の肌を整えてここちよく過ごしたい」というニーズは普遍的です。特に近年の猛暑の影響で、日中の皮脂ケアへの関心はさらに高まっていくと考えます。

時代に合わせた新しい「ここちよさ」を提案しつつ、品質にしっかりこだわりながら、モノづくりを今後も大切にしていきたいです。

(※1)オルビス総売上個数(2000年1月~2025年12月末までの販売実績)
(※2)金箔打紙製法:1976年に日本で初めて箔一が開発。芸妓の化粧直しに着想を得て、幾度も叩き繊維を活性化させる独自製法を確立しました。
(※3)本記事内容は、取材日(2026年3月18日)時点の情報に基づきます。

オルビス株式会社について

ORBISロゴデータ

1987年の創業以来「肌が本来もつ力を信じて、引き出すこと」を信念とし、 「ここちを美しく。」をブランドメッセージに掲げる、スキンケアを中心とするビューティーブランドです。常識に捉われない視点から、ここちよい毎日に寄り添った商品やサービスを展開しています。

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