伝統工芸と先端技術が融合した、新しいアート作品を発表

伝統工芸と先端技術が融合した、新しいアート作品を発表
東京大学先端技術研究センターとの共同事業による、新しい金沢箔のアート作品「DAWN」を発表します。

伝統工芸と先端技術が融合したアート作品「DAWN」

箔一では、東京大学先端技術センターとの共同研究プロジェクトにより、
現代アーティスト吉本英樹氏による金沢箔のアート作品「DAWN」の制作に協力をしました。

「DAWN」は、伝統の金沢箔と先端技術の融合によって生まれたアート作品です。
金沢箔に、微細な穴を無数にメッシュ状に開け、光を透過させることでこれまでになかった金沢箔の表現を生み出しました。400年以上にわたる金沢箔の歴史において、誰も見たことがなかった箔と透過光の新しい関係の発明です。

本作のタイトル「DAWN(夜明け)」には、伝統工芸に新たな1ページを刻みたいという想いが込められています。雄大な夜明けをさらに高次から見返したような、恒星と惑星が織りなす光の情景が、金沢箔の上に表現されています。

本作品は、デザインスタジオ「Tangent」の創業者吉本英樹氏が、個人名義で発表する初のアート作品となります。

 

Artist

吉本英樹

吉本英樹

1985年和歌山県生まれ。2010年東京大学修士課程(航空宇宙工学)・2016年英ロイヤル・カレッジ・オブ・アート博士課程(デザイン工学)を修了。2015年にロンドンにてデザインスタジオ「Tangent」を設立。デザインとエンジニアリングの発展的な融合を得意とし、エルメスやレクサスをはじめとする世界的なラグジュアリーブランドに多くのデザインやコンセプトを提供するほか、テクノロジー起点の新規事業開発から、街づくりに関わるまで、幅広い領域において活躍する。近年では、日本の伝統工芸と先端技術を繋ぐ国際的なイニシアティブ「Craft×Tech」を創立し、日本文化の進化・継承にも取り組む。日本人工知能学会全国大会優秀賞、Lexus Design Award、和歌山県文化奨励賞など、受賞多数。2020年、東京大学・先端科学技術研究センター特任准教授に着任し、先端アートデザイン分野を共同設立。

Tangentでの実績

INAHO/2013年

風に揺らぐ稲穂にインスピレーションを受けた照明インスタレーション作品。センサーとソレノイド(電磁石のアクチュエーター)を内蔵し、人が近づくと、カーボンで出来た柔らかな穂がゆっくりと揺れ、光を灯す。人が離れると、揺れが静かに止まり、光は消える。各部の素材の特性と、緻密に設計されたデジタル制御の組み合わせにより、自然な動きを実現している。第一回レクサスデザインアワード受賞作品。

HERMÈS/2019年  

2019年1月、スイスのジュネーヴで開催された高級腕時計の見本市「SIHH(Salon International de la Haute Horlogerie / ジュネーヴサロン)」におけるエルメス社の展示パビリオンのデザインを担当。古い太陽電池から切り出した2万枚以上のタイルを用いて構成した直径3.5mの地球のスカルプチャーを中心に、宇宙の様々なシーンを表現するインスタレーションを制作。

恵光院/2022年

和歌山県・高野山の山上で、1200年を超す歴史を持つ名刹「恵光院」の特別室の床の間に奉納された、横幅7mを超す巨大なアート作品。Tangentと箔一の最初のコラボレーションであり、金沢の金箔とプラチナ箔が贅沢に使用された。高野山の真言密教に伝わる瞑想法「月輪観」に着想を得て、また寺院の名に因んで、光の輪が宇宙の隅々まで広がっていくイメージを具現化。

展覧会概要

展覧会名
DAWN
会期
2023年8月2日(水)~2023年8月7日(月)
プレスプレビュー
2023年8月2日(水)予約制(各回8名)
①13:00~14:00/②14:00~15:00/③15:00~16:00
予約フォーム
https://dawn-receptionparty.peatix.com/
レセプションパーティー(VIP向け)
2023年8月2日(水)16:00~20:00
営業時間
10:00~20:00(初日13:00~<Press Only> / 最終日10:00~15:00)
場所
elephant studio
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-7-4



本事業は、東京大学先端技術研究センターと包括提携協定を結ぶ石川県が共同で資金を出資して運営する「共同研究創出支援事業」に令和4年度に採択され、支援を受けたものである。