2013年7月 1日

"勘働き"の重要性

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仕事には“勘”という、目に見えない能力が大いに必要とされることがあります。

 

広辞苑で調べると“勘が働く”とは、「直感が利くことであり、物事の真相を直ちに感じ知ることである」とあります。

 

しかし、この能力は最初から備わったものではなく、経営者や会社幹部、重要なポストで仕事をしている人には、物事に対してこれまで、真剣に考え続けていれば、備わってくるものだと思います。

 

私は、今でも勘が働くシーンが多く、社員に「会長は自分達に盗聴器をつけているのか?それともレントゲンを掛けられているのか?ごまかしが出来ません。」と苦笑いをされます。

 

別に監視しているわけではないのですが、何かが起こる時は感じ取ってしまうのです。

過去にも、その勘のお陰で何度かミスを事前に食い止めた事がありました。

 

良く覚えているのが、創業して5年ほど経った頃、出荷を控えやっとの想いで包装した800個の商品を、社員が懸命に荷造りの最中でした。何気なく1つを抜き取り、検品したところ5枚揃いの銘々皿が4枚しか入ってなく、その上熨斗の印刷がゆがんでいたのです。

 

慌てて、出荷前に全商品を再度検品させましたが、不良品は私の抜き取ったその一つのみでした。

 

もう1度包装し直したことで、手間が掛かりましたが、お客様のところへその一つの不良品が行かず、未然に防げたことに安堵したのを覚えています。このようなことが度々あったので、社員は感心していましたが、私は経営者としての「勘働き」が備わっている事は、当たり前のことだと思っています。

 

 “勘”とは感知したり創造したりする能力で、自然にアンテナに引っかかる直感、第六感だと言われます。しかし、この“勘働き”は最初から身についているものではなく、私の場合は創業から一人でものづくりや、販売を経験し、その過程で多くの失敗や苦労、クレームなどを乗り越えてきましたので、自然に身に備わってきたものだと思っています。

 

幹部社員も、先を読む能力が優れているのは、真剣に仕事に取り組み、もの事に対して敏感に反応してきた経験があるゆえに、着眼点、インスピレーションや予知能力が備わっていて、幹部になれたのでしょう。

 

仕事における“勘働き”とは、過去の経験を元に、先を読み察知する、トラブルを回避することであると思います。それは「感知する ・察知する ・ ピンとくる ・ 予感がする 」など色々な言葉で置き換えることができますが、瞬間で最良の判断をしているということなのでしょう。