2013年7月15日

4コマ漫画からの問題定義

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東京へ出張し、JR山手線で移動中、読む本の用意も無く退屈していました。


ふと気が付くと隣の人で40歳前後のサラリーマン風の男性が私の大好きな「4コマ漫画「かりあげクン(作:植田まさしさん)」」を読んでいました。
思わず横目で覗き見しているうちに、面白くてあたかも自分の本のように真剣になり、含み笑いをしながら、相手が次のページをめくるのを遅く感じ、楽しんでいたのです。



でも、その人はニコリともしないでぺージに目をやっている。横にいてその人の顔はまともに見えないのだが漫画に対しての反応は感じられる。私が笑をこらえている場面も変化なし。やがて覗き見している私に気づかれ、ばれたので、照れ隠しに思わず「面白いですね。この漫画大好きなのです。ごめんなさい」と万遍の笑みでいったら、その人に「どこが?」と怪訝そうな顔で睨まれ本を閉じられてしまいました。

 

私は4コマの中に季節の風習や、時事ネタを風刺するものが多く、誰もが「あるある」と感じさせる日常の出来事や作者の想いが的確で簡潔に表現されていて、読者に笑いの中に戒めを教えさせられることです。


「意地悪ばあさん」(作;長谷川町子さん)も同様です。当時学生時代に読んだ時あんな意地悪な年寄りには、絶対ならないでおこうと思ったものです。今から思うと人生指導をされていたのかもしれません。


4コマ漫画の作家は人生の経験豊富な人か、それともいろんな場面の心理状況を入手できるべき手段を持っているのかわかりませんが、ただ言えることは自分の考えを4コマの中に簡潔に表現して人生の教育や人との関り方の道徳を読者に教えている事に感心します。


書かれている中身に潜む風刺を理解できている人が笑えるのです。
単なる馬鹿を書いているのではなく、作者はある種の天才的なところを感じます。
4コマ漫画は、読者も何が4コマに言いたいのか、読む方も理解力と体験が必要とされるのではないでしょうか。

この4コマ漫画の理解力は、当社の社員の仕事に対する理解力や状況判断にも当てはまる場面が数多くあります。


経営者や上司が仕事の指示をしても、指示されたことは出来ても、その奥に次につながる仕事までの意味の理解ができない。一を聞いて十までを理解せよとは言わないが、せめて五までは理解して仕事をしてもらえれば、と思う事が多々あります。

何を伝えたいのか、「聞く力」、「伝える力」も必要になってきます。ひとつの経験が次につながらないと、毎回同じことを言われて、いつまでたっても同じ失敗を繰り返すこととなります。指示されたことが理解できなければ質問をすれば良いのです。そこから着地点が見え、共感・共鳴が生まれ、仕事に失敗はありません。


便利なツールとして「言葉」があるのに、質問の言葉すら発せられないのは、自分の能力を100としているのか、人と自分を比較できる能力が希薄でそれ以上の自己改善は望めません。


4コマ漫画は描かれていない4コマの次の五コマ、六コマまでが理解できなければ読んでいても何も面白くありません。仕事も指示されたことが五コマ六コマまで考え、行動に表れることが自己能力のステップアップに繋がるのです。故に4コマ漫画の簡潔で明解な問題定義は楽しく笑えるのです。