2012年4月 5日

指導の要

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先般、当社も入社式が行われ、緊張した新入社員の姿を見て思わず笑みが浮かびました。

 

授業料を納めて学んだ学生時代から、会社貢献により給料を獲得する社会生活に変わる、まさしくその時の彼女達の胸のうちを思うと、私が初めて社会人一年生として入社した時、不安と希望が入り混ざり緊張した事を思い出しました。

 

当社の入社式には役職者を参加させましたが、新入社員を1日も早く、会社に役立つ人材に育成する義務感を感じて欲しいと思います。各々の人材育成に対する能力に期待しています。

 

入社(新卒・途中入社)当時は、誰もが意欲にあふれ「会社の役に立てる様、頑張ります」の言葉から始まります。しかし、本人に意欲があっても、彼らを束ねるリーダーの能力で考え方・行動は徐々に変わってきます。

 

社員の能力はどこで差がついてくるのでしょうか?それは指導する側の能力と、会社に対する情熱の差なのです。

 

まず人材教育は、自分の体験から「要」を教えることが重要です。

例えば、私が着付けの先生をしていたときの事です。ある生徒さんが「着物を着るのは簡単で、もう学ぶことはないです」と答え、少しも真剣に授業を受 けませんでした。そこで「それでは自分が着た着物で、この10段の階段を、3往復昇り降りをしてください」と言って、試してもらいました。すると、すぐに 着崩れし、見るも無残でした。着物をただ着ただけなのです。

 

それでは、着崩れしないためには、どこの部分を締め、ど この部分を緩くすれば楽で、着崩れしないかを、私の経験から着付けの「要」を教えました。そ して、同じ階段を上がり降りさせると、見事に着崩れがなく、生徒さんも実体験により、感心して、それ以後まじめに授業を受け、他の人より早く講師の資格を 取り、卒業していきました。

 

自分の体験から学んだ「実」を教えること、それが新人育成指導の「要」なのです。

 

さらに、能力や資質があっても、指導する側が会社や部下に対して、思いが高くなければ良い人材には育たず、いい仕事は出来ないと思います。

 

部下は、育てる人の志以上の人材には育ちません。

 

上司の指導能力と,志次第で入社1年目、2年目と個人差がついてくるのです。

 

会社は新入社員が、1日も早く役立つ社員になってくれるよう、そして、新入社員と共に先輩社員は、高い志の中で「要」を押さえた指導をしてくれることを期待しています。