2012年1月25日

逆転の発想「水押し箔の開発」

今回は、逆転の発想の3つめのお話をさせていただきたいと思います。


変色箔でオリジナル性の面白さをセールストークに販売し、売上げを確保していた頃、デパートではギフト商品として、同じ柄の銘々皿や茶托など5点セットの販売が主となってきました。


変色箔は金属の変色する特性を活かしているため、同じ模様に出来ません。オリジナル性を求めるお客様と、均一な同じ模様の商品を求めるお客様に2分されてきました。おりしもデパート問屋との取引も始まりギフトの注文が急速に伸び商品製作に追われる毎日でした。
 

2012年1月15日

JR脱線事故の判決に思う、企業コンプライアンスについて

逆転の発想(3)は次回に回し、今日は106名が死亡した2005年のJR脱線事故でJR西日本の前社長の無罪判決についての私なりの考えを綴りたいと思います。


1月11日の判決で「事故は予測できる可能性は無し」と急カーブの自動列車停止装置(ATS)を設置するなどの必要な安全対策を怠ったと検察側が主張したが、事故が起こりえる具体的な根拠が示されないと前社長の個人の過失責任を問う裁判で無罪判決となりました。当時の運転手は死亡していて、誰に無念さをぶつけていいのか106名の遺族の悔しさや憤りは推し量られます。
企業のトップの過失責任を追及する困難さや難しさを問うた判決でした。

 

2012年1月 5日

逆転の発想「金箔打紙製法での化粧紙の開発」

今日は、逆転の発想によって、あぶらとり紙が生まれるまでを書かせていただきます。

 

創業間もない頃、金沢箔工芸品を営業して全国を回っていると、ある所から「工芸品は必要ないが、金箔打ち紙の脂取り紙を仕入れたい」という声をいただくことがありました。初耳だったので詳しく聞くと、金箔を打ち伸ばす時に使う打紙で、打ち古したものは「ふるや」と言われ顔の“脂取り紙”として京都の祇園の舞妓さんや、粋人さんの間で重宝されるとの事でした。用済みの紙でも付加価値が高くなかなか手に入らないとのことでした。

 

工芸品が売れなくて困っていた時の注文なので、早速金沢へ戻り、金箔の職人さんのところへ売って頂くよう回りました。しかし、職人さんは自分に仕事にを出してくれる問屋さんのところへ「ふるや」を収めるので、私のような新参者へは回してもらえません。当時は、親方と子方のラインがしっかりとしていたのです。

 

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